今ニホンカワウソが発見されたんじゃないかと話題になっていますね。
これって結構スゴイことらしいですけど、気になったので少し調べてみると、
絶滅種に指定されているニホンカワウソは、
1965年に、特別天然記念物に指定されたとても貴重な動物です。
1979年に、高知県須崎市新荘川で撮影されたのを最後に
今日まで生体が確認されていないそうです。
まあ、目撃したという情報はちらほらあったのかもしれませんが、
どれも確信が持てるような目撃情報ではなかったんでしょう。
同じカワウソでも、よく私たちが動物園や水族館で見かける
コツメカワウソとは少し種類が違うようですね。
今回のニホンカワウソの発見は、琉球大学が発表しましたが、
当時、長崎県対馬でツシマヤマネコの研究をしていたらしく、
この研究で設置したカメラに偶然ニホンカワウソが映り込んだようです。
もし、映り込んだカワウソが絶滅種のニホンカワウソならば、
1979年以来、38年ぶりの大発見になりそうですが、
実際のところは、まだニホンカワウソかどうかわかっていません。
今年2月6日に撮影された動物の映像を見てみると、
プロポーションや顔立ちなどからカワウソには違いないです。
昔は、日本全国に生息していたと言われていますが、
2012年には、絶滅種に指定されていることから、
あまり期待しない方がいいかもしれません。
長崎県対馬で細々の生き残っていた可能性もありますが、
韓国から泳いで渡ってきたんじゃないかという
ニホンカワウソであることを否定する説もあります。
ただ、韓国から泳いでくると言っても、
朝鮮半島からは50キロも距離が離れていますし、
対馬海峡は流れも強いので渡ってくる説は疑問が残ります。
だから、まだニホンカワウソである可能性も十分にあると考えられます。
琉球大学では、引き続き調査を続けていくみたいですが、
映り込んだ動物が、ニホンカワウソであればいいですね。
今後も琉球大学の調査結果の続報に期待していこうと思います。